薬寿米

薬寿米は医薬品として月の巡りによって育まれた、 房州伝統品種の玄米食、生薬専用の古代米です。

薬用としてのコメは,『名医別録』中品に「粳米」の名で「味,甘,苦,平,無毒。気を益し,煩を止め,洩を止める」と記載され,また下品に「稲米」の名で「味苦,中を温め,熱多く,大便を堅くする」と記載されました。

滋養強壮の働きをも有している点に特徴があります

滋養強壮」とは身体の弱い部分を栄養素で補給し、体質を改善して強い身体をつくること」です。

薬寿米の特徴。

・通常の稲の約20倍もの分結力
・背丈は1.5倍
・株の太さは3倍近く
・玄米の大きさは1.5倍

その見た目からも垣間見ることができる力強い稲は、とても神秘的です。

この力強さから、医療品の生薬、玄米食専用のお米として、栽培されています。

五膳貪の棚田風景

五膳貪の「薬寿米」は、明治4年の明治天皇即位の大嘗祭で献上されたお米もつくられた歴史ある米所で育てています。

味値度95%以上を検測されるなど、日本でも特一等米が採れる場所として有名です。


ここ曽呂地域には数々の神話も残されている神聖な場所でもあります。山々から出る水は、天の川の星の雫から頂いた水であると鴨川市の古文書にも残されていて、その時に出来たと言われる"星の池"や高鶴山には天狗様が祀られています。

蛍が出るほど綺麗な良質の水が湧き出ていて、おいしいお米を育てるのに最適な環境といえます。

約2000年以上昔、海の底だった棚田には、ミネラルが多く、鼠色に染まる重粘土質の土に、ケイ素などの豊富な栄養素も凝縮して含まれています。

そのため、化学肥料や農薬、有機肥料に頼る事なく大地の自然の力だけで良質の玄米が作られます。

大地の栄養素、力だけで育てられた玄米には素朴な自然本来の味と、自然が作り出す膨大なエネルギーがバランス良く含まれています。

  500年以上続く伝統農法の苗床

バイオダイナミック農法としても知られる日本の先人の知恵、月の巡りに合わせて通常のお米栽培の約70倍もの労力をかけて作り上げていく薬寿米。

薬寿米の栽培は、機械ではなく手作業でしかできない苗床作りから始まります。

月のリズムにあわせ、満月に籾たねを撒く事で、大地の栄養を最大限に吸収し、力強く根を張り、よりいい苗を育むことができます。

これは、満月は月と太陽の引力の影響で、葉よりも根が丈夫に育つ為です。

しかし、現代の苗作りのほとんどが、お米の季節に合っていない3月に、月は意識せずハウスで苗を作ります。

本来の季節ではない時期に発芽した苗は、病気にもなりやすく、とても弱い苗に育つ為、薬や肥料に頼る現代農法になってしまうのです。

薬寿米の苗作りは4月の下旬、カエルの泣き声と共にはじまります。ハウスではなく、山から湧き出る天然水で田んぼの中に苗床と言う古墳状の丘を作り、そこに一粒一粒、均等な間隔を開けて籾を撒くのです。

苗の時から、過ごしやすくのびのびとした良い環境とミネラル豊富な天然水で育てていく事で、病気や環境の変化に強い苗を作ることができます。

新月に一本一本手植えで行う薬寿米の田植え

月の巡りにあわせ、満月に撒かれた籾だねから育った苗を、新月に植える。そうすることで、太陽、月地球と一直線に並ぶ新月の引力で力強く稲と根が伸びていくことが出来ます。

薬寿米の田植えでは機械ではなく、手で一本一本植えていきます。

一般に機械で行う田植えでは一回で植える本数が3本〜5本になり、その間隔が非常に狭くなります。その為、稲にストレスが掛かり、病気の原因や生育不足に繋がります。

機械の倍近くの間隔をあけて植えることで、風通しを良くしストレスを無くします。より稲本来の生命力を最大限に引き出し、病気になりにくく、農薬や肥料に頼ることがなくなります。

大地の力だけで、通常の稲の1.5倍もの大きさの力強い稲に育てていきます。

  薬寿米には欠かせない、撫で除草

薬寿米伝統の「撫で除草」の様子です。

機械や道具を一切使わない除草によって、手間はかかりますが、愛情が田んぼ全体に行き届きます。

一株一株まるで棒倒しをするかの様にして行う撫で除草は、草を無くす事と、隅々まで満遍なく撫でる事で、大気中の窒素やその他の元素を土に取り入れるという効果があります。

この撫で除草は収穫されるまで3回程行います。

撫で除草をするごとに土質も変化し、トロトロのお米栽培に適した土に変わっていくのです。

満月に向かい一株ごとに細心の注意をはらって行う稲刈り

満月に撒かれた種籾は力強く大地に根を張り、
新月に植えられた苗は勢いよく天に向かって伸び、
満月に向かって、樹液が実に集中して行き、大地と地球のエネルギーが穂に満たされた時、収穫を迎えます。

薬寿米の収穫の時期は、稲が黄金に輝き熟してきた満月に向かって収穫します。

良質の薬寿米を作るため、収穫にも細心の注意を払い株を落としていきます。

収穫時に機械の音や排気ガスの匂いでストレスを与えながらの収穫をするのではなく、一株一株自然の流れに寄り添い、手鎌で狩ることで、お米にとって1番良い状態での収穫になるのです。

 良質なお米作りに欠かせない天日干し

機械による乾燥は半日で水分量を13%近くまで減らし、保存状態までもっていきます。

この急激な乾燥は、ヒビ割れの原因になり、お米本来の旨味を損なう事にもなります。

薬寿米は伝統農法の天日干しをします。

約2週間かけて、月、太陽のエネルギーと潮風のミネラルをたっぷり浴びながら、食味が1番いい15%前後まで乾燥させていきます。

時間をかけて乾燥させることで、稲の残りの栄養がお米に吸収され、お米の旨みを最大限引き出し、力強い玄米に変化していきます。

人体や動物は月の満ち欠けに多分に影響を受けていることがわかります。

海の生物は必ず決まった満月の夜に産卵をしたり、人間も出産が多くなったり、体調や精神の波があったりします。

それは人間の体の80%が水分で出来ているため、月の引力によって引き起こされる潮の満ち引きのように影響を受けていると言われています。

「新月伐採」という言葉をご存じでしょうか。

11月から12月の下弦の月から新月の間に伐採された木は、腐りにくく、反りにくい、虫がつかないなど、木材にとって良い面を兼ね備えていると言われています。

月の引力は、地球上の液体に与える影響がとても大きく、月の満ち欠けと、海の干満が連動していることは、皆さんもご存じのとおり植物の中の樹液や栄養も例外ではありません。

新月のときには、樹液や栄養の流れは下降し、根部に集中し、上弦の月になるにつれて、流れは実や葉に上昇しはじめます。

満月になると樹液や栄養(旨味)は葉や花の実の部分に集中するようになり、下弦の月になると、再び根部に下降しはじめるのです。

私達五膳貪は、種の植え付けや収穫などを月の巡りに合わせておこなっている為、薬寿米は満月に向かって収穫を迎えます。

作物は満月に向かって徐々に大地と地球の栄養やエネルギーを最大限に溜め込んでいく為、薬寿米の収穫期は満月の日に向かって収穫された玄米です。

各種類、満月により近くにの収穫になるにつれて、商品価格が変動致します。